民間検査機関 [時事ネタ]
構造計算書の偽造を見抜けなかったイーホームズ。
以前、ゼネコンで設計をしていたとき、6階建て賃貸マンションを設計した。その時、ちょうど民間検査機関が認められて、大阪にもいくつかできた。工期が厳しかったので、一日でも早く確認申請が通るようにとのことだったので、日本ERIというのを使ってみた。この日本ERIというのは、日本全国、どこでも、どんな建物でも、確認申請業務を請け負うと言うが売りで、ほとんどの行政庁と協議済みなので、「建築予定地を管轄する豊中市役所とも、協議済みなので、2週間で確認をおろします。」といわれ、お願いすることにしてみた。
豊中市役所は、確認申請の提出の前に、「事前協議」と言う名の関係各課を確認申請を持ち回るという、めんどくさいイベントがあり、その後にようやく、「建築指導課」にて「本申請」となり、通常通りすると「事前協議1~2週間」+「本申請3~4週間」となり、下手すりゃ、最悪1ヶ月以上かかる事になってしまうわけだ。
ちなみに、民間の検査機関が、確認申請業務を請け負う前に、請け負う当該地区の役所と事前に協議し、その地区の条例や、規制などを細かくチェックして、民間、役所、どちらでチェックしても同じ
結果になるように、しないといけない。
んでもって、いざ、申請を始めて見ると、なんにも協議していないことが発覚し、日本ERIの申請以前に豊中市役所で足止めを食らって、結局、日本ERIと豊中市役所が何も話を詰めていなかったので、役所とERIの協議が1週間+事前協議1週間+本申請2週間(ERI)で結局1ヶ月を超える事になってしまい、せっかく高い金額払って、ERIに依頼したのに、意味が無い!と、お怒りモードでERIに行くと、「誠に申し訳ない」の平謝り、結局、担当者が交代になり、新たな担当者が付いて、非常に親切に対応してくれた。通常ERI内での審査が2週間かかるところを、1週間弱で通してくれた。
ちなみに、建物は中間検査を2回、最終検査を1回受けないと確認済証が発行されない。通常中間検査は、コンクリートの打設前などにするので、工程もシビアな状態で、検査できる日時もかなりシビアになってくる。結局、今回は、迷惑をかけたということで、土曜日に中間検査をして貰った。
ちなみに、中間検査も、最終検査もほぼノーチェック。通常、廊下の有効寸法を計ったりするのに、、、、
ま、ようするに、民間の検査機関って超いい加減なわけだ。日本ERIで最初に対応してくれた人は、元大阪市役所で建築指導課に居た人。ちなみに、後日、日本ERIを退社されて、(たぶん追い出された?)別の検査機関を立ち上げられていた。いい加減なもんだ。
ちなみに、日本ERIの昇降機の検査は厳しい。もともと、大阪市役所には昇降機の検査でうるさい人が居ると有名で、その人が給料のよさか何かわからないけど、日本ERIに来たわけだ。ちなみに大阪市役所と大阪の日本ERIは目と鼻の先の距離。建築の検査が終わっても、ひたすら、エレベーターの検査をしていた。
今回、イーホームズが、構造計算書偽造を見破れなかったのも責任があるとは思うけど、それが、役所で申請していたら、見破れたかというのは疑問だ。
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